ぶどう畑

 長野県北安曇郡池田町(いけだまち)。安曇野の北部に位置し、北アルプスを望む穏やかな田園風景が広がる町です。地元で東山と呼ばれる丘陵地は、西向きの斜面で日当たりが良く、30年以上前から欧州品種の垣根栽培が行われています。年間を通して降水量が少ない、風通しが良い、水はけが良い、昼夜の寒暖差が大きいといったぶどう栽培に恵まれたテロワールです。私たちの畑もその東山にあり、畑から北アルプスの山々や安曇野の風景を見渡すことができます。

<圃場データ>

  • 場所:長野県北安曇郡池田町/鵜山地区、渋田見地区
  • 標高:約620m
  • 向き:西向き斜面
  • 圃場面積:約3.3ha
  • 品種:ソーヴィニヨン・ブラン、シャルドネ、ゲヴェルツトラミネール、メルロー、シラー、カベルネ・ソーヴィニヨン、バルベーラ、サンジョベーゼ、マルベック

ぶどう栽培

良いワインは良いぶどうから–

■ 経験から導かれた確信

 池田町のテロワールを生かして、ポッジョ・ヴェルデが目指すのは、イタリアワインのように果実味と奥行きがありつつ、日本の風土がもたらす透明感も感じられるワインです。

 2016年からぶどう栽培を始め、2020年から醸造に携わり、まだ短い経験の中でも、試行錯誤を繰り返すうちに確信したことがあります。それは、美味しいワイン造りの第一歩は、ぶどう栽培にあるということ。

 ぶどうが、病気や腐敗のない健全な状態で育ち、凝縮感のあるしっかりと熟したぶどうを収穫することが、「美味しいワインを作る」ための鍵であるということです。

■ 理想と現実のあいだで

 減農薬栽培を軸に、自然農法的なアプローチも学びながらも、ぶどうの品質を保つためには現実的な判断が必要なことも実感しています。

 農薬については、「使わないこと」を目的にするのではなく、ぶどうを守るために、本当に必要な時に、必要な分だけ使うという考え方です。

 理想だけでは健全なぶどうは育たず、現在は畑の声を聴きながら、栽培の基本を大切にし、その土地のテロワールに合った栽培を丁寧に続けることが、 結果として良いぶどうと、良いワインにつながると考えています。

■ 畑の個性と天候への柔軟な対応

 自然相手の農業では、病害虫、猛暑、乾燥、多雨、雹、鳥獣害など、毎年のように新たな問題が訪れます。 毎年、天候は異なり、同じ畑の中でも条件に差があり、様々な状況に応じた柔軟な対応が欠かせません。

 その中でも、草生栽培で土壌環境を整え、畑ごとの個性に合わせて栽培方法を変える、例えば、ぶどう樹の樹勢や樹液の流れを考慮した剪定、畑の立地条件や品種の特徴を考慮した防除、同じ品種でもぶどうの成熟状況に合わせた収穫、病害が発生した畑では徹底した選果を行うといった工夫をし、持続可能で無理のない栽培を続けています。

■ 思いをこめて一歩づつ

 理想どおりに進まないことばかりですが、「美味しいワインを届けたい」という思いを胸に、日々畑に立ち、毎年ぶどうと向き合っています。